
July 14, 2010 - ついに未来のレースカーが到来。革新的かつオープンで競争力のあるデザイン。
7月14日、IZODインディーカーシリーズは2010年以降のシーズンに向けてレースカ-に関する新たな戦略を発表した。長年のシリーズパートナーであるダララ製の強化安全セルが組み込まれたローリングシャーシの使用が可能となり、様々なメーカー製の車体(変更対応可能)に採用されることになる。
インディーカー安全セルと呼ばれるこの製品は、インディアナポリスのスピードウェイの新施設で製造が開始され、今後はマシンの新たな基盤として利用されるだろう。多くのメーカーがエアロキットを製造し、フロントおよびリアウィング、サイドポッド、エンジンカバーなどの様々なボディーワークをマシンに装着することができるようになる。
インディアナポリス美術館で行われたセレモニーで発表されたこの新たなシャーシ戦略は、ICONIC(頭文字はそれぞれ次を意味する。Innovative - 革新的、Competitive - 競争力のある、Open-Wheel - オープンホイール、New - 新しい、Industry-Relevant - 業界関連の、Cost-Effective - 費用対効果の高い)審議会の推薦に基づきスタートした。この戦略は、安全面、レース適用性、費用対効果、効率性、技術の関連性、アメリカ製、環境に優しく、近代的な外観などに焦点をあてて進められている。
このシャーシは、2012年以降のIZODインディカーシリーズに向けたテクニカルパッケージの一部として採用される。6月2日のICONIC審議会の発表によると、パッケージには最大6気筒、最大排気量2.4リットルのエンジン搭載が推奨されている。エタノールを燃料とするエンジンはIZODインディーカーシリーズのレースが行われる数多くのレースに適した550~700馬力を発揮し、パワーに柔軟性を持たせるためにターボチャージが追加される。さらに、特定のトラックにおいて最大100馬力を一時的に供給するオーバーテイク・アシスト・システムが搭載される予定だ。
シングルエレメント・ウィング
インディー500で使用されているウィングは、主翼にフラップが装着されていない。主翼の角度に制限はなく、このタイプのウィングはインディアナポリス・モーター・スピードウェイでのみ使用されている。シングルエレメント・ウィングは、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのフラットなコーナーを走り抜ける時のインディーカーシリーズのマシンに対して位置とバランスを調整する役割を果たす。
ダブルエレメント・ウィング
2面のスピードウェイウィングは、標準(-2.5°)の主翼にトップフラップが装着されている。主催団体指定の最小フラップ角度は、レーストラックによって異なる。ダブルエレメント・ウィングはダウンフォース力と抗力を増大させ、ターンの半径が大きく、高いバンクを備えるレーストラックではスピードを抑える役割を担っている。このタイプのウィングは、ホームステッド・マイアミ・スピードウェイ、ツインリンクもてぎ、テキサス・モーター・スピードウェイ、カンザス・スピードウェイ、ナッシュビル・スパースピードウェイ、ケンタッキー・スピードウェイ、シカゴランド・スピードウェイなどで使用されている。
トリプルエレメント・ウィング
3面のスピードウェイウィングは、標準の主翼に2つのフラップが垂直に装着されている。主催団体指定の最小フラップ角度は、レーストラックによって異なる。トリプルエレメント・ウィングは最大のダウンフォース力を発生させ、ドライバーはターン時でもスピードを持続させることができる。このタイプのウィングは、ミルウォーキー・マイル、アイオワ・スピードウェイ、リッチモンド・インターナショナル・レースウェイのようなショートトラックで使用されている。また、トリプルエレメント・ウィングは、ストリートコースやロードコースの使用に合わせて設計されている。
| IZOD インディーカー | F1 | NASCAR スプリント | |
|---|---|---|---|
| 最高速度 | 230 mph 370 kmph |
225 mph 362 kmph |
200 mph 322 kmph |
| エンジン | 3.5L V-8 | 2.4L V-8 | 5.7L V-8 |
| 馬力 | 650 | 750 | 850 |
| トランスミッション | 6速 パドルシフト |
最大7速/最小4速 セミオートマチック |
4速 マニュアル |
| 燃料 | エタノール100% | 無鉛 レース用ガソリン |
無鉛 レース用ガソリン |
| タイヤ | ファイアストーン ファイアフォーク |
溝付きレース用 スリック |
溝なしレース用 スリック |
| ホイールベース | 120 インチ 3,048 cm |
120~130 インチ 3,048~3,302 cm |
110 インチ 2,794 cm |
| 重量 | 1,565 ポンド/オーバル 709 kg / オーバル 1,640 ポンド / コース 744 kg / コース |
1,323 ポンド 600 kg |
3,450 ポンド 1,564 kg |
| 全高 | 38 インチ 965 cm |
37.43 インチ 950 cm |
53.5 インチ 1,358 cm |
| 全幅 | 78.5 インチ 1,993 cm |
70.87 インチ 1,800 cm |
74 インチ 1,879 cm |
2010年のインディーカーシリーズは、タイトル・スポンサーとしてIZODが参入し新らたなシーズンが幕を開けた。ホンダが北米のプレミアオープンホイールカテゴリーに参加するのはこれが7回目であり、そして5年連続でIZODインディーカーシリーズにホンダ製インディーV8エンジンを提供している。
ホンダは2003年にGM社、トヨタ社を相手にIZODインディーカーシリーズ参入の権利を勝ち取った。その後3シーズンにわたり、ホンダからエンジンを供給されたチームそしてドライバーは、2004年、2005年のインディアナポリス500を含む合計28回のレースで勝利を飾っている。
| 種類: | オープン・ホイール、シングルシート、オープン・コックピット、グラウンド・エフェクトアンダーボディ、フロント/リヤ・アウトボード・ウィング |
|---|---|
| 構造: | コックピット、燃料電池、フロントサスペンションを含むモノコック構造、シャーシの一部として必要不可欠なエンジン、 ギアボックス、リアサスペンション部を含むリヤ・アセンブリ |
| 材料: | カーボンファイバー/コンポジット |
| 重量: | オーバルコース向けは1,530ポンド、ロード/ストリートコース向けは1,600ポンド 重量には潤滑剤、クーラントを含むがドライバー体重、燃料は含まない |
| 全長: | 最小192インチ |
| 全幅: | 77.5~78.5インチ |
| ホイールベース: | 118~122インチ |
| ホイールサイズ: | 直径15インチ x フロント10、1直径15インチ x リヤ14 |
| タイヤ: | ファイアストン・ファイアホーク |
| トランスミッション: | XTRAC製 #295ギアボックス(前進ギア)、6速前進ギア、シーケンシャル・シフト |
| 燃料電池: | 単セル、破裂防止、22米ガロン(標準) |
| 製造元: | イタリア、ダララ・オートモービリ社 |