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IZOD INDYCAR SERIES

2012年2月10日

Indycar.com / ボビー・レイホール / 佐藤琢磨インタビュー

By: Indycar.com staff
Takuma Sato Engine Testing.jpg先日レイホール・レターマン・ラニガン(RLL)への移籍が発表されたばかりの佐藤琢磨選手。今週2月9日(木)、インディカースタッフによりRLLチームの共同オーナーであるボビー・レイホール氏と佐藤琢磨選手を交えての電話インタビューが行われました。

Q.ボビー、先日琢磨選手のチーム移籍のニュースが発表されましたが、彼をチームに迎えることについて、心境を聞かせてください。また、お2人がどのようにして出会われたのかについてもおしえていただけますか?

ボビー・レイホール:2012シーズンに向け、タクが私達のチームに来てくれたことをとても喜んでいます。2001年、F1のジャガー・レーシングでイギリスを訪れた際に、F3で活躍するタクの走りを見る機会がありました。彼はF3の沢山のレースで勝利をおさめていましたね。F3は素晴らしい才能を見抜くことにおいて非常に優れていると思います。もちろん、タクがF1で戦うようになってからも彼には注目していましたから、彼の競争力や速さについてもよくわかっていましたし、過去数年の間にも何度もそのような場面を見てきました。

こうやって一緒にレースで戦えることになって、本当に嬉しく思っています。一緒に時間を過ごす機会にも恵まれ、イギリスでの生活が長かった彼のイギリススラングやイギリス独特の話し方などを聞くと、なんだかイギリスに戻ったような気分になりますよ。

先程もお話したように、彼はインディカーに転向してからの2年間、着々と実績を伸ばしています。インディカーレーシングに再び参戦するうえで、競争力を備えたドライバーがいることは私達にとって非常に重要であると考えていましたから、彼がチームに来ることを我々皆が心待ちにしています。ただ単にレースに出るだけ、というつもりは決してありません。タクは我々にとっては希望通りのドライバーです。

我々は今シーズンが始まるのを心待ちにしています。まだテストがありますが、12月に行ったテストはとても順調に進みました。チームの皆はやる気に溢れていますよ。

Q.今回琢磨選手がチームに加わっただけでなく、チームのインディカーのオペレーションを今後はインディアナ州のブラウンズバーグに移すそうですね。どうして移転に踏み切ったのですか?

ボビー・レイホール:実はこの話は何年も前からあったのです。インディアナポリス地域は、今やインディカーレーシングの実質的な中心都市となりました。人材もそうですが、下請け業者やその他のサービス等、インディカーのチームにとって必要な色々なものがインディアナポリスにはあります。

インディカーレーシングで再びフル参戦することになり、活動の拠点もインディカーレーシングの中心である場所に移す必要があると考えました。スペースも確保し、ブラウンズバーグでのオペレーションを立ち上げることになり、私達にとっては新たなスタートとなります。

Q.タクさん、今回は長いオフ・シーズンでしたが、2012年シーズンに向けて、やっと所属のチームが決まり安心されたのではないでしょうか。

佐藤琢磨:ボビーの新たなプロジェクトに自分が加わることが決まり、非常に喜んでいます。大変嬉しいのと同時に、とても楽しみでもあります。

昨年のシーズン終了後、僕はすぐにコンタクトを取りました。ボビーから返事あり、彼の2012年のフル参戦の計画を聞き、とてもエキサイティングなプロジェクトだと思いました。

多くのオプションや計画の内容についてディスカッションを重ね、あとはただ準備を進めていくのみでした。

長い冬になりましたが、きっと良い契約を結べるだろうという自信がありました。2月に入り突然発表があり、とても喜んでいます。昨年のシーズン終了直後の段階から進めてきた話なので、本当に嬉しく思います。

Q.IZODインディカーシリーズは今年で3年目になるわけですが、何がきっかけでチーム移籍を決断に至ったのでしょうか。これまでに、あと少しで優勝できそうだったという場面が何度かありましたが、レイホール・レターマン・ラニガンチームでは初優勝は実現できそうでしょうか?

佐藤琢磨:そうですね、シーズンが終了すればドライバーは様々なオプションを吟味する必要があります。先程もお話したように、ボビーは僕に素晴らしいオファーを提示してくれました。僕はこのチームが大きな可能性を秘めたチームであると強く信じています。

ボビーが率いるレイホール・レターマン・ラニガンチームは立派な歴史と記録を誇るチームです。見事な成功をおさめていると思います。過去数年においてはフル参戦ではありませんでしたが、昨年も参戦した全てのレースで素晴らしいスピードでの走りを見せていましたので、このチームを信じることができると感じました。

また、新しいオペレーションでのチームに加わるのは、とても素晴らしい機会であると同時に良いパフォーマンスを見せるチャンスだとも考えています。新しいチームでどのようにオペレーションを進めていくかについてボビーと話したときには、とても興奮しました。

今はこれまで以上の期待を胸に抱えています。今年はきっと素晴らしいシーズンにすることができると思っています。

Q. タクマ選手、これまで積んできたレースキャリアの中でも、ホンダは大きな存在を占めていますよね。今シーズン、ホンダのエンジンを搭載したチームに所属することで得られる自信とはなんでしょうか。

佐藤琢磨:そうですね、ホンダエンジンで再び走れることはとても嬉しいことです。言うまでもなく、ホンダとはヨーロッパでの活動の頃からの長いリレーションシップがあり、インディカーでの2シーズンもホンダ/HPDのマシンで走りました。エンジニア達の働きぶりは大変素晴らしく、特に昨年12月のマニュファクチャラーズテストで、彼らが新しいエンジンの整備・調整を行う様子はとても興味深いものでした。僕達は現在操縦性の向上を目指して様々なプログラムを取り入れています。12月のテストはとても楽しい経験であったと同時に強い競争力を発揮できるという自信に繋がりました。

Q. タクマ選手、新しいDW12のマシンについては多くのドライバーが意見を述べていますが、タクマ選手はこれまで運転したマシンと比べ、このマシンの感触、操縦感、サウンドについてどのように思われますか?

佐藤琢磨:最新のマシンで今シーズンに挑むのはとてもエキサイティングだと思います。ダラーラのマシンはF3時代からも馴染みのあるマシンで、2年前にアメリカの来たときもダラーラのマシンでレースが出来ることに喜んだものです。

これまで2年間の経験がありますから、インディカーのロードコース、そしてオーバルコースでのマシンの特徴などもわかります。新しいコンセプトを取り入れたダラーラDW12のロードコースでの感触はポジティブなものでした。

もちろんセブリングでの1日のテストでしか運転はしていませんが、昨年のマシン、シャシーの性質は残っていて、非常に良い手応えでした。ダウンフォースは強かったと思います。車の操縦の感触はとてもしっかりとしていて、グリップ感も確認できました。カーボンブレーキにより安定したブレーキ力が得られることは、ドライバーにとっては安心の材料だと思います。接近戦の多いインディカーではブレーキ力をしっかりと発揮できることでしょう。

エンジニアリングの面でも、施した作業は全てプラスの結果として表れました。新しいシーズン、新しいクルマ、新しいエンジニア達について沢山のディスカッションが進む中、胸が高鳴る思いです。

*このインタビューの完全版(英語)はこちらでお聴きいただけます

関連ページ:佐藤琢磨プロフィール

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